第1回ワークショップ 『柿渋を作る!』のご報告
本ワークショップは、市民の幅広い交流および町の活性化、暮らしやすい魅力的な地域作りを目指した平成27年度京都府地域力再生プロジェクト支援事業交付金によって支援を受けて実施しました。
課題名は「日本三大柿渋産地(京山城渋)の復活を核にした地域社会の繋がり再生と町おこし活動」です。
本プロジェクトの趣旨に基づいて、ワークショップは3回実施することを計画しており、今回はその1回目で、「柿渋を作る!」という内容で行いました。
今回のワークショップは、地域住民の皆様に古典的な柿渋の製造に関する伝統的な技術や文化を理解してもらい、その柿渋が昭和の中期までの日本人の生活と伝統工芸を支えていた特徴的な、かつ重要な天然物質であることを体験して学んでいただくことを目的に実施いたしました。
ホームページや広報誌などを使って告知を行い、当日までに定員12名のところ11名の参加希望者が登録されました。遠く岩手県からの参加者もありました。当日1名の方が欠席されましたので、実質10名の参加者で行いました。
9月24日(木)13時半から、三桝嘉七商店の一部をお借りして、以下のスケジュールにそって実施しました。サポート体制としては研究会から4名と三桝嘉七商店から4名の方のお手伝いをいただき、以下のように実施しました。
会長の挨拶(研究会の内容と活動について)に始まり、柿渋の資料の配布と内容(柿渋とは何か、製造法、昔の製造用具、各種の用途)の説明を行い、その後、柿渋の原料柿である天王柿の畑に行き、樹木・果実の見学、果実の採取を行いました。
さらに、復元した江戸時代の搾汁道具を用いて発酵させた原料柿の破砕、搾汁、貯蔵を体験していただきました。
その後、三桝商店の工場見学を行いました。
さらに、事前に希釈した柿渋を使って、金魚すくいのポイの柿渋染色と乾燥も体験していただきました。
最後に、資料室で柿渋製品の数々を見ながら、以前の生活にどのように柿渋が使われていたか、現在、どんな製品があるかを勉強しました。そして、質疑応答の時間を設けて、参加者と相互に意見交換をしました。
柿渋の生産量、種類や価格、あるいは、海産物への利用等などの質疑応答が活発に行われ、有意義なワークショップが実施できたと思っております。
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ワークショップ :柿渋の作り方を学ぶ!【終了】
■学習内容: 原料柿の収穫、搾汁、貯蔵、江戸時代の渋柿の搾汁道具の体験
金魚すくいのポイの柿渋処理、工場見学など
■日 時: 平成27年9月24日(木)午後1時半から4時頃
■会 場: 株式会社三桝嘉七商店
〒619-0217 京都府木津川市木津町宮ノ内9番地
Tel.0774-72-0216
●近鉄電車ご利用の場合
京都線高の原駅下車。車で約10分。
京都駅から約35分、難波駅から約40分(西大寺駅乗り換え)
●JRご利用の場合
奈良線木津駅下車。車で約5分。(徒歩約15分)
●地図
※現地集合(送迎については応相談)
その場合は申込フォームの備考欄に「XXからの送迎希望」と
書いていただき、電話番号のご記入をお願いいたします。
(相談で送迎可否、詳細を決定させていただきたく)
■参 加 費 :無料(資料代100円)
■参加定員: 12名 限定(先着順)