本研究会は柿渋およびカキタンニンの関連産業の発展を通して地域社会の発展や市民交流の活性化を目指した活動を行っております。京都府の地域力再生プロジェクトの支援をいただいており、今年度の2回目の活動として、最初のワークショップ(体験学習)を平成29年2月9日に三桝嘉七商店の会議室と農場、畑をお借りして実施することを企画しました。柿渋の原料生産、柿渋の製造、柿渋の利用・加工のサイクルが連動してより活発に回転することが産業の発展に重要であることを市民の多くの方に理解していただくことを意図して、前会のワークショップに続いて「柿渋の原料となる渋柿を増やす!」というテーマで、柿渋の増産に不可欠な良質の台木の育成をめざした活動を実施する予定でした。
残念ながら、当日は大雪となってしまい、8名の参加予定者も車で会場に来れずに、また、観察予定の「天王柿」の苗も雪に埋もれて全く見えない状況であり、イベントとしては中止せざるを得ませんでした。
昨年の3月に実施しましたワークショップで、樹木医師の上田惇氏と三桝武雄会長の説明・指導のもとに、天王柿の種子を2粒ずつポット植えし、合計約180近くのポットを設置しましたが、 本ワークショップではその後の状況を観察して意見交換・技術交換することを目的としていました。
以下に、昨年の3月から、発芽後の6月、7月、8月の苗の状況を写真でお知らせします。また、今年の2月の状況もご報告します。写真の多くは、樹木医師の上田氏から電子ファイルをいただき、掲載しております。
天王柿の産地化についてJA京都やましろと今後とも協調的な取り組みや活発な意見交換をしていきたいと思っております。